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日本顎関節症リハビリ研究室 /より安定した快適咬合を求めて

日本顎関節症リハビリ研究室 /より安定した快適咬合を求めて

関節痛や開口障害

関節痛や開口障害を伴った顎関節症 患者さんへ No1

最近 ブログの掲示板を始めまして,下記に患者さんに書き込んいただいている掲示板も作っています.患者さんに 次回までの来院まで 治療経過,質問,心配事を書き込んで頂いています.
 お時間がありましたら ご覧頂けると幸いです

ブログ     http://plaza.rakuten.co.jp/neckpains/

次回の治療が一ヶ月ごとでは治療しにくいです.経過が分かりません.
最低1~2週間ごとに来院して欲しいのです.
経過や心配事,疑問は,メールか掲示板にお書き頂けると経過がわかって治療がスムーズに行くこともあります.

関節痛や開口障害を伴った顎関節症の治療は,まずスプリント治療(アゴの補整装置)に ご理解を お願い申し上げます.顎関節症の症状は,痛みが出たり,減ったり,日によって変化し,いろいろ変化する方がいらっしゃいます.

<第一段階 出し入れするプラスチックのスプリント治療 >
 現在でも 私の母校の****大学病院では は本人の協力の下にスプリントをできれば 24時間長く入れいただいてそれを調整して頂くことが原則にしています.食事中も使用することを薦めています.歯の型をとり 二週後ぐらいで製作します.下の歯に作っています.口が開きにくい方の歯の型を採るのが痛みのため大変なときがあります.時に,歯の型を採ったために 返って痛くなったとおっしゃる方もいます.口が開きにくい時,歯の型も採りにくいです.
スプリントの24時間使用は,現実には 患者さんに あまり協力が得られにくいです.特にお話をするお仕事や営業の方などは 特に難しいです.上より下のアゴに載せるようにスプリントを製作することもあります.それでも 違和感はあります.
 アゴの骨 関節,靱帯の変形が強いと,スプリントを長時間入れていても 効果が出にくい時があります.うまく調整されたスプリントを入れてる方でも,使用時間が少ない場合は,残念ながら治療効果がでにくいです.ひどいときは,時に関節が 癒着してしまい,マニピュレーションもピボット・スプリントも効かなくなり,仕方なく外科的な治療になりますが,注射で関節にパンピングを試みることがあります.もっと治療経過が長く悪いと,一番悪いこと(入院しての外科治療レザーなど)を考えざるを得ないこともあります.

< 第二段階 ダイレクト・スプリント治療 >
 スプリントを長く入れて頂けないとき,また第一段階でのスプリントに慣れて,外すとご自分の歯とスプリントとギャップが大きいときに,一時的に歯の上に小さなプラスチックを貼り付け,出し入れする大きなスプリントの変わりにします.この貼り付けたプラスチックをダイレクト・スプリントと呼んでいます.本当は出し入れする大きなプラスチック装置を長く入れて欲しいのですが,違和感があり,発音障害があり,長く入れてられない時,このダイレクト・スプリントを試みます.
 ダイレクト・スプリントは,小さいので発音や違和感は少なく,かみかたがより安定するように,出し入れする大きなスプリントと,歯との咬み合わせのギァップを補整するために使います.
 欠点は時にうすく小さいので脱離,破損しやすく,貼り付けると患者さん自身では,はずせません.貼り付けると時に気になって,食いしばって反応リアクションを起こすこともあります.

< 注意事項 リアクション >
リアクションとは,咬み合わせが変わり,気になって,くいしばるのため筋肉痛や関節痛が起こる反応で,悪化したと勘違いをするかたが残念ながらいらっしゃいます.リアクションは,出し入れするスプリントをあまり ご使用していただけない方,かみ癖を改善する体操(ガム体操,チューブ体操)などを熱心でない方に起こりやすいです.急に新しい靴をはいて,慣れないための反応と似ています.
 出し入れできるスプリントでも,たまにリアクションがある方もいます.スプリントで関節や筋肉がより安定する調整されたアゴのクセが取れたスプリントを外すと,アゴのクセが取れると歯と歯の噛み合わせがずれていたのがはっきりします.外すと歯が以前より噛み合わないので,気になってしまい食いしばるためにリアクションが少し起こることがあります.

< 私からのアドバイスです >
1. できるだけ食事以外スプリントを長く入れられるように心がけた方がよいです 
スプリントは,上の方が製作調整が楽です.そのため基本は上の歯に作りますが,下の歯に作る方が異物感は少なく良い方もいます.
 ただし保険ではスプリントは 一個しかできません
 もし二個目を製作するときは  数 万円かかります
スプリントを入れてのリアクションも時にあります.
スプリント出したり入れたりして(15分ぐらいづつ)慣れさせてください.
 原則 夜間の使用を薦めますが 
朝起きると返ってアゴが痛くなったり口が開きにくい時は,
 アゴが後方に落ち込みやすいみたいですから,スプリントの調整が必要です
  
2.スプリントを 入れていて 調整を繰り返し 顎が落ち着くかどうか 
 スプリントを入れると アゴの筋肉がバランスがとれ,安定感が増すか
  自己診断も本当に大切です
3.にこっと笑ってなど 咬み合わせを自己検査する. 調整された良いスプリントを外すと歯は噛み合わなくなります.ここを御理解頂きたい.
4.自分で 体操で治す気持ちで アゴの体操を 痛みをともなわない程度に 休み休み一日 何度もすることを薦めます.筋肉のコルセットです.  ハンカチ体操など
5.スプリントを外した直後は,スプリントの時と歯の咬み合わせが異なり,ギァップが大きい人ほど気になって噛みしめやすいです.唇は付けても歯は噛みしめない.食いしばらない・

6.スプリントを外したときは,ガムをしっかり噛む.使ってない顎の筋肉を使って噛むこと.ガムでアゴの筋肉を鍛えるつもりで 片方でだけ噛まないこと.
 
顎関節症は,リハビリ治療で 患者さんが主役です.
私たちは,サポーターです.
よくご理解いただきながらでないと治療は うまく進みません.
ご質問がある時は,掲示板になんなりとお書きください.
早めに お答えするようにしております

 私の他のネット資料が参考になれば幸いです

関節痛や開口障害を伴った顎関節症 患者さんへ No1



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